社会から見捨てられた,とある個人の手記

世界経済や社会現象を通して,自己とは何かを突き詰めていきます.基本的に便所の落書きです.

なぜS&P500は右肩上がりなのか?

米国株式市場平均が右肩上がりなのは,単にインフレの仕業だと思っています.

私は,米国が100年超に渡って成長し続けているという説には甚だ懐疑的です.なぜなら,見せかけの成長というのが根底にあると考えているからです.

 

通貨がインフレし続ければ,企業業績については,売上も利益も上がり続けます.一方,原材料費や人件費が高騰すれば利益を圧迫するから,インフレ環境下で無尽蔵に増益するのはありえないとの反論は,直感的に非常に正しく感じます.

 

しかし,上記の反論は,

「究極的に経営コストがインフレに正比例する.」

という前提条件(公理)を仮説した上での主張に過ぎません.

 

すなわち,経営コストがインフレに全く影響されなくなれば,インフレ環境下では,企業業績は無限に上昇し続けます.コストが一定で収入が額面上上がり続けるわけですから,増益するというよりは,むしろ,減益できない状況です

 

では,インフレ環境下で経営コストを据え置きにして,なおかつインフレ率以上の値上げが可能な企業とはなんでしょうか?

 

これらを満たせるのは,圧倒的なシェアを持つ多国籍企業群であるのは明らかでしょう.いくらインフレしても下請け企業の値上げ要請を拒否し続け,独占市場で自社製品・サービスの価格を思いのままに操作すれば,企業業績など自由にコントロールできます.新約聖書にある次の文言はあまりにも有名でしょう.

 

Whoever has will be given more, and he will have an abundance. Whoever does not have, even what he has will be taken from him.