社会から見捨てられた,とある個人の手記

世界経済や社会現象を通して,自己とは何かを突き詰めていきます.基本的に便所の落書きです.

庶民は配当再投資戦略を採ってはいけない -配当の価値ー

配当再投資戦略とは,配当を原資にして更に株式を買い増す戦略です.

 

いわゆるシーゲル本で,長期リターンの内訳を分析した結果,配当再投資による複利効果が利益の大部分を占めると紹介され,一部界隈で宗教的人気となっている投資手法です.なぜ庶民はこの手法に手を出してはいけないのでしょうか?

 

答えはシンプルで,貧乏人は原資が少ないためです.

 

例えば,配当利回り3%の優良銘柄を500万円分1年間保有した場合,

500×0.03=15万円/年の配当を得ることが出来ます.(税金無視)

 

さて,普通のサラリーマンがなけなしの500万円を1年間リスクに晒し続け,ようやく得た15万円にどれだけの価値があるでしょうか?例えば,土日に日当1万円の軽作業でもやれば,15日(最短2カ月)で達成ですね.原資(貯金)が減ることはありません.完全なノーリスクです.15万円とは,その程度の価値です.(これが米国株で配当税を加味した場合,MAX30%近く引かれるのでリアルには10万円ちょっとです.これに更に為替リスクも加わります.)

 

一方,500万円分の保有株式が3%下落すると,15万円のドローダウンです.1日で3%の下落ぐらいは,皆さんご存じの通りザラにあります.最近の地合いだと,-3%で済むなら可愛いものだという感すらありますが(^~^;)

 

”たった500万円”の長期投資よりも,働く時間をちょこっと増やして貯金した方が余程健康的なのは明らかでしょう.たとえ1000万円でも全然物足りません.1000万円の貯金を投資に回せるサラリーマンというのは,ちょっと空想の生き物に近いと思います.そのツチノコ級珍獣ですら,配当指向の投資では土俵にすら立てていないのです.

 

更に2000万,5000万,1億,2億と来てようやく600万円/年の配当です.2億の資産を拘束されて,ようやくミドルクラスの配当収入だと思ったら,配当税で20%ピンハネされますので480万円です.あまりにも虚しいと思いませんか?

 

上記のことは,自分で電卓を叩いてみれば1分で分かることです.今回の考察の要約は以下の通りです.

 

・はした金(約2億未満)で配当狙いは愚策

・配当指向の場合,原資の規模が全て(不動産と同じ原理)

・どんな投資手法でも,原資は絶対に減らすな

 

情報を鵜呑みにするのではなく,一度自分の歯で咀嚼してみることが大事ですね!

(庶民レベルでは複利効果は誤差なので議論に含めていません.)