社会から見捨てられた,とある個人の手記

世界経済や社会現象を通して,自己とは何かを突き詰めていきます.基本的に便所の落書きです.

バブルの正体

2012年末頃からの世界的な資産バブルの正体は何だったのか?

 

私は一つの結論に至った.

「資産バブルの根源は ”スマートフォン” である.」

 

どうやら熱狂の正体は中央銀行の金融緩和でもなく,政府による株価操縦でもなさそうなのだ.ましてや,米国の一時的な法人税減税などは,大きな潮流からすれば歯牙にもかからぬ材料だろう.この世の一見それらしいモノは,偽物であることがほとんどだ.

 

仮想通貨バブルを具体例にして考察してみよう.

もしスマートフォンが存在せず,例えばCRTモニターとデスクトップPCとMS-DOSを使いこなせなければ仮想通貨が売買できない世界があったとすれば?

 

そこでは仮想通貨がこれほどのバブルを生み出すことは無かったはずだ.一部のPCオタクの間で流通するだけに終わっただろう.WinnyやShareの誕生と終焉を見た者であれば,このことがはっきり分かるはずだ.結局,仮想通貨でなくてもバブルに成り得たのである.売買対象はなんでもよく,例えばチューリップの球根でも,十分な流動性があり,世界中の誰もがスマートフォンをタップするだけで売買できれば,数百万の値が付いただろう.本質はツールであるスマートフォンの利便性にあり,売買対象は幻影に過ぎなかったのだと分かった.

 

ここで問題なのは,このバブルがどのように崩壊するか?という命題である.ありきたりなシナリオとしては,スマートフォンが全人類に行き渡った瞬間にバブルが弾けるというものだ.人間のあらゆる欲望がスマートフォンを媒介するのであれば,新たな欲望はスマートフォンと人間のレゾナンスによってしか生まれない.全人類にスマートフォンが普及した瞬間から,企業は欲望のパイを奪い合わざるを得なくなる.これは世界全体のEPSの天井に他ならない.ただし,世界人口が増え続け,人類とスマホのセットが新たに生み出されるため,この限界点は一瞬のショックに留まりそうに思える.

 

今年2018年の株式市場の動揺が,正にスマートフォン飽和による一時的なショックであるのではないかと推測している.これが長期低迷になるためには,まだ何かが足りない気がする.何かピースが欠けているようだが,私にはそれが分からない.