ひたすら雰囲気で投機するブログ

資本主義に真正面から立ち向かうスタイル

無責任な民衆

日本社会の抱える重要な諸課題は,結局何一つ解決できなかった.

これらは過去形の事実であり,これから議論するという次元ではなく,もう結論が出たことである点には注意を要するだろう.

 

少子高齢化

国や役人が何とかして,時間が経てば自然と解決すると思っていた.

⇒自分じゃない誰かが解決することだと思っていた.

 

■労働力不足

アジア諸国の貧民を輸入すれば解決すると思っていた.3Kの皆が嫌がる仕事は,外国人が低賃金でも喜んでやると思っていた.あるいは凄いAIロボットが突然現れて,仕事をやってくれると思っていた.

⇒自分じゃない誰かが解決することだと思っていた.

 

■技術力低下

日本はこれまで偉大な発明家やノーベル賞受賞者を輩出してきた.日本人は正に神に選ばれた優秀な民族であるから,これからも不世出の天才が生まれるだろうと思っていた.

⇒自分じゃない誰かが解決することだと思っていた.

 

■異次元金融緩和

株価を吊り上げておけば景気が良くなると思って,ひたすらお金を刷って株と債券を買い支えた.未来できっと状況が好転して,買い支えてきた資産の縮小も上手くいくはずだ.それは次の世代で何とかするだろうから私たちの問題ではない.銀行も低金利で大変だけれど,自助努力できっとうまくいくだろう.

⇒自分じゃない誰かが解決することだと思っていた.

 

全てが当事者意識の欠けた楽観であった.

 

メディアの発達により,民衆は自らの権利を主張することを覚えた.しかし同時に,社会を構成する主役が自分たちであることを忘れてしまった.それはまるで,社会インフラが国家や政治によって維持されるものであり,民衆はそのサービスをただ受動的に受け取る存在であるかのような振る舞いであった.

 

私には,この先の未来が明るいとはどうしても思えない.

ただそれがどういう未来なのかイメージできないままでいる.